2011年09月04日

第3回「ノンディの世界」 開催報告(2011年 9月 4日)

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 東北支部では,去る9月4日(日)に,青少年を対象とした非破壊検査体験イベントを仙台市科学館で開催しました。日本非破壊検査協会のイメージキャラクターである“ノンディちゃん”の名前を使い,「ノンディの世界」として昨年に初開催したこのイベントも,今回で3回目を迎える事ができました。

 一般人には馴染みのない非破壊検査技術ですが,社会の安心・安全を守る大切な技術であることを小中学生や一般の方々に理解してもらうことを目的に,「わかりやすい」「誰でもできる」「おもしろい」をコンセプトにしており,様々な種類の非破壊検査機器についてブースを準備して,実演と体験を中心に,楽しみながら理解してもらえるように工夫しました。

そのいくつかを紹介しますと,

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<チューブジャングル>
 様々な太さや色のチューブを数十本束ねて,端部にメクラ栓を付け,この栓のチューブ内面側に数字を書いておきます。子供たちには,事前に工業用内視鏡の使い方を覚えてもらい,内視鏡を好きなチューブに挿入させて,端栓に書かれた数字を自力で読んでもらいます。この数字に応じた景品を準備しておいて,うまく操作できたら景品をゲット!


<非破壊検査トライアスロン>

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 一連の展示ブースを見学してスタンプカードにハンコをもらった子供に挑戦権があります。「打診法」による割れ欠陥の有無の判定で腕試しをした後、「X線検査」では、X線フィルムに写る身近なものの名前を解答。「超音波探傷」による内部欠陥の個数判定。「工業用内視鏡」による分岐配管の通過。トライアスロンはご存じのとおり3種競技ですが,これら3種類の非破壊検査を制限時間内にクリアできれば景品をゲット!

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 他にも,フェイズドアレイ超音波,X線検査,X線CT,ポータブル蛍光X線検査,マイクロハイスコープ,赤外線・圧力画像システム,空中三次元形状測定,コンクリート検査,超音波検査,超音波シュミレーション等の展示ブースが準備され,子供たちに分かり易い実演や体験クイズを準備しました。

 学術機関からは,東北大学の坂先生・燈明先生,愛媛大学の中畑先生による展示,そして仙台高等専門学校の矢島先生は研究紹介と工作コーナーを準備してくださいました。このコーナーでは,子供たちに半田ごてを使ってダイナモLED懐中電灯を作成してもらい、発電の仕組みなどを勉強してもらおうというものでしたが、子供だけでなく大人も楽しそうに取り組んでいる姿が見られました。

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 参加してくれた子供たちは,間近に非破壊検査機器を見て説明を聞き,自分たちの手で装置を操作してゲームを楽しむことで非破壊検査を実感し,理解を深めてくれたものと思います。

 今回のイベントでは,横野会長,広報活動委員会の三原理事をはじめ主要な委員の皆様に視察して頂きました。小中学生向けのイベントは,東北支部が全国に先駆けて企画したものであり,今後の非破壊検査協会の教育的啓蒙活動の一形態として参考にして頂ければ幸いであります。

 最後に,今回のイベントにご協力頂いた検査機器メーカーや検査会社の皆様に,本紙面を借りて謝意を示させて頂きます。

(文責:宮城県産業技術総合センター 中居 倫夫)



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