東北支部(支部長 燈明 泰成・東北大学)は平成28年8月19日(金)に、宮城県石巻市の石巻港雲雀野中央埠頭に寄港した地球深部探査船「ちきゅう」を、産学官より15名の参加者と共に「第1回見学会」として船内見学をさせて頂きました。
当日は快晴かつ夏日で、気持ちの良い青空の下、仙台駅から貸切バスにて出発しました。
実は今回、諸事情により直前のご案内となり、わずか10日間という大変短い募集期間を経ての開催となったのですが、そんな中仕事の調整をして時間を作り、ご参加くださった皆様は「ちきゅう」にもともと興味がおありだったようで、「今朝青森から車で来て石巻で見学会、その後は東京へ向かいます」なんていう強者もいらっしゃいました。
当日は快晴かつ夏日で、気持ちの良い青空の下、仙台駅から貸切バスにて出発しました。
実は今回、諸事情により直前のご案内となり、わずか10日間という大変短い募集期間を経ての開催となったのですが、そんな中仕事の調整をして時間を作り、ご参加くださった皆様は「ちきゅう」にもともと興味がおありだったようで、「今朝青森から車で来て石巻で見学会、その後は東京へ向かいます」なんていう強者もいらっしゃいました。
ところで私、いつもは普通にヒールとスカートで参加するのですが、今回は安全のためご遠慮くださいとの事前注意があったので、「なんか今日小さいね」とか言われながらもフラットシューズで参りました。そして船内へと昇る階段で、もうヒールじゃなくてよかったと実感。ビルの2階分はあろうかという階段が、幅も奥行きも狭いしなんか丸くて怖いし、その後の通路も網アミだし…。船は全然揺れないのですが(これだけ大きいと感じないらしい)、やはり地上とはいろいろ違うのですね。
そんな説明と共に、船内ではまず船長に船橋をご案内いただきます。
航行をコントロールするお部屋で、深い所では7km(!)にも及ぶ海底へと続くパイプが破損しないように、船を自動的に一定の位置に保つ「船位保持システム」や、その動きを司る「アジマススラスタ」(船底にある大きなプロペラ)を制御しています。
一見するとビル内の非常にハイテクなコントロールルームといった感じで、「面舵いっぱーい!」なんて雰囲気は皆無です。ちょっと残念…。
続いてヘリデッキへ。数か月以上に及ぶ乗船勤務の途中にある乗組員の交代は、ヘリコプターで送迎されるそうです。ヘリで出勤なんてかっこいいなーとか思いつつ、ここでやっと念願の集合写真を。ここでも素敵な背景と一緒にと思うと、それぞれの顔など分からない写真とはなりましたが、やはり証拠は必要ですからね。

その後も船の中央部分から海底へと続くムーンプール(ここからパイプを下していくそう)を眺めながら、実際のドリルビットを拝見したり、研究区画で海底から採取されたコア試料がどのような研究をされるのかなど、大変興味深いお話を伺いました。
海底の掘削孔に機器を入れる際など「例えば18階建てのビルの屋上から、φ1mmの針金をたらし、地上のφ4mmの穴に入れるのと同じよう」だという作業の難しさや、細長いパイプから出てくるコア試料の部位を巡って、各国の研究者がバトルの末、お子様ランチのように国旗付きつまようじが乱立する様など、まるで目に見えるようでした。
船内の病院顔負けな検査機器も拝見しながら、X線や超音波などなど、非破壊もたくさん活用されていることに感銘を受けつつも、今回の見学で一番驚いたのは、4週間の乗船勤務の後は4週間の休暇というそのステキな勤務体系でした。4週間てアナタ!
でも「ちきゅう」は完全なドライシップで、つまり4週間禁酒という日々だそうで、うーん…やっぱムリかも…。
海底の掘削孔に機器を入れる際など「例えば18階建てのビルの屋上から、φ1mmの針金をたらし、地上のφ4mmの穴に入れるのと同じよう」だという作業の難しさや、細長いパイプから出てくるコア試料の部位を巡って、各国の研究者がバトルの末、お子様ランチのように国旗付きつまようじが乱立する様など、まるで目に見えるようでした。
船内の病院顔負けな検査機器も拝見しながら、X線や超音波などなど、非破壊もたくさん活用されていることに感銘を受けつつも、今回の見学で一番驚いたのは、4週間の乗船勤務の後は4週間の休暇というそのステキな勤務体系でした。4週間てアナタ!
でも「ちきゅう」は完全なドライシップで、つまり4週間禁酒という日々だそうで、うーん…やっぱムリかも…。
直前の地震や台風接近にハラハラしておりましたが、最終的には天気にも恵まれ、滅多にない船内見学の機会を満喫した一日となりました。最後に、今回の見学でお世話になりましたJAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の皆様と、石巻寄港の予定をいち早くお知らせくださった同機構の五十嵐 智秋さんに心より感謝お礼申し上げます。
(文責:東北支部 星)