2019年04月22日

平成31 年度 支部会・講演会 開催報告(2019年4月19日)

エル・ソーラ仙台(大研修室)より.JPG

 東北支部(支部長:三原 毅・東北大学)は平成31 年4 月19 日(金)に,仙台市青葉区のエル・ソーラ仙台 大研修室にて,仙台駅を見下ろしつつ,産学官より26 名の参加者と共に「第7 回 支部会・講演会」を開催しました。

 講演会の座長を務めます矢島 邦昭幹事からの挨拶に引き続き行われた講演会では,招待講演・一般講演・特別講演の全7 件の発表がありました。

講演する高橋敬一氏.JPG
 1 件目は招待講演として,高橋 敬一氏(仙台エンジニアリング)に「最近の土木工事の非破壊試験について」と題した講演をいただきました。同氏のプロフィールから始まり,実際の現場写真等を用いて非破壊検査によるトンネル内の空洞調査を行う際の内容説明や測定方法など,パワーポイントを使用して分かりやすく解説をしていただきました。

 一般講演は矢島 邦昭幹事が座長となり,5 件の発表をいただきました。この一般講演においては,若手の講演者より優秀な発表を選出し,後述の支部会にて奨励賞を授与しています。
 以下に一般講演題目と登壇者を紹介します。(敬称略)

座長:矢島 邦昭(仙台高等専門学校)
101 Experimental verification of the inverse algorithm forestimating local wall thinning in carbon steel pipes basedon low frequency lectromagnetic monitoring signals
    宋 海成(東北大学)
102 渦電流探傷法によるオーステナイト系ステンレス鋼溶接部腐食検出性のPOD 分析
    冨澤 拓真(東北大学)
103 大振幅SPACE のための積層探触子の開発の基礎検討
    石橋 万里奈(東北大学)
104 ニオブ酸リチウム単結晶を用いた大振幅高温超音波探触子の設計と開発
    阿部 達(東北大学)
105 高減衰材料のための超広帯域フェーズドアレイの提案と基礎検討
    一色田 健人(東北大学)

 特別講演は三原 毅支部長が座長を行い,平成30 年度の島田賞を授与した坂 眞澄氏(東北大学大学院教授)により「破壊力学と非破壊検査−島田賞受賞に際して−」の題目でご講演をいただきました。動画や写真を用いて実際に破壊を起こした船・飛行機等を紹介し破壊の怖さと非破壊検査の重要性を大変分かりやすく説明していただきました。

 支部会は佐々木 博幹事の司会で行われました。三原 毅支部長より挨拶があり,その後,表彰・議題・役員紹介が行われました。
 表彰は三原 毅支部長より推薦説明があり,今年の表彰者は次の通りでした。
受賞者(石橋、坂氏、川上氏、芳賀氏).JPG
【島田賞】
 受賞者 坂 眞澄氏(東北大学大学院)
 推薦者 燈明 泰成氏(東北大学大学院)
【特別功労賞】
 受賞者 川上 賢浩氏(オリンパス(株))
 推薦者 伊藤 剛氏(仙台検査(株))
【奨励賞】
 受賞者 芳賀 文絵氏(東北歴史博物館)
 推薦者 矢島 邦昭氏(仙台高等専門学校)
【一般講演】
 受賞者 石橋 万里奈氏(東北大学)
 選考委員長 矢島 邦昭氏(仙台高等専門学校)
 表彰状は三原 毅支部長から手渡されました。

記念撮影.JPG
 続いて議題に移り@事業報告・計画,A決算報告・予算について説明がされ,異議のないことを確認し了承をいただき,本年度も活発に活動する事を確認しました。

 最後に支部会・講演会の後は,仙台市内の懇親会会場に移動し,高橋 晴義幹事の司会進行で行われ,懇親会会場でも活発な意見交換が行われ有意義な時間を過ごすことができました。
(文責:仙台検査(株) 伊藤 剛)


posted by JSNDI東北支部 at 15:21| Comment(0) | 支部会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする