平成22年10月15日(金)、日本非破壊検査協会東北支部はダイカストの総合メーカーである岩機ダイカスト工業株式会社の見学会を開催しました。参加者は19名、仙台駅前に集合し、準備されたバスにて第1目的地:岩機ダイカスト工業株式会社 宮の脇工場に向かいました。高速にて40分の旅の後、予定通り到着、工場関係者の出向かいを受け、2班に分かれ工場見学を行いました。
宮の脇工場は最新技術のダイカスト工場で、小型・複雑形状の金属粉末射出形成品モルダロイ(MIM)を生産する工場でした。主力製品は時計部品や自動車部品など、複雑な形状を持つ数cmの小さな製品で、見学者は想定していたダイカスト製品イメージとの違いに驚いていました。特にピンセット、及び拡大鏡を使用しての作業は想定外でした。
次に、再びバスに乗り本社工場へと移動し、再度関係者の出向かいを受け、同社会議室にて専務より会社の設立逸話及び経営者の意気込み等について説明を受け、今度は3班に分かれての工場見学となりました。
見学はアルミダイカスト生産ラインに沿って説明を聞きながら原料の溶融からダイカスト整形、目視検査やX線による検査、仕上げと順を追っての見学でした。
ダイカストの総合マーカーとして、ダイカストに関するすべての工程を自社内で行う一貫生産体制を構築している会社として、ダイカストに使用する金型の製作工程も見学させていただきました。最後に新商品開発、金型製作設計及び顧客依頼の商品製作設計等の見学説明を受け、見学者全員が感銘を受けておりました。
1件目の発表は栃沢 洋光氏(エクスロン・インターナショナル株式会社)により「X線CTによる鋳造欠陥の非破壊検査について」の講演をいただきました。3次元の動画によるCT画像の紹介等、最先端の工業用X線CT検査システムの紹介もありました。
2件目の発表は若き研究者、秋間 和兵氏(仙台高等専門学校学生)により「複数センサを用いた透過超音波伝搬時間から流速値の可視化について」の講演をいただきました。この研究は、近年問題となっているゲリラ豪雨等による河川の増水による災害の防止、速やかな避難の連絡体制確立等に貢献出来る商品開発につながる講演でした。
見学会及び講演会はスケジュール通りに無事終了し、その後は仙台駅近く、ビル30Fにある会場にて、夜景を楽しみながらの懇親会となりました。
(文責:東日本検査(株) 佐々木 博)

