2012年11月09日

平成24年度 見学会・講演会 開催報告(2012年11月9日)

 平成24年11月9日に、東北支部では見学会としてJAXA角田宇宙センター(角田市君萱字小金沢1)に伺いました。さらに、同施設内の講演会場をお借りして、森谷信一氏(JAXA角田宇宙センター)により「燃焼器の非破壊検査技術に関して」、高田一氏により(JFEテクノリサーチ梶j「鉄鋼製品の最新高速検査技術のレビューと今後発展が期待されるドライ超音波技術のご紹介」の講演を賜りました。
 参加人数32名と大盛況に終えることができた見学会・講演会ですが、この見学会にフィンランドの大学(HMUAS: ヘルシンキメトロポリア応用科学大学)からの交換留学生も参加し、日本のロケットの最先端に触れて喜んでいました。


 先に講演された森谷信一氏は、ロケットエンジンの冷却装置の安全性の計測を行うにあたり、1つのポリシーを持って取り組んでいました。エンジンを取り外すことなく、設置された状態で検査を行う。このために、レザーと超音波を融合させマルチ周波数解析による欠陥の可視化技術を実現されました。

 

 高田氏の講演では、リニアアレイプローブを用いた薄板内部小欠陥のオンライン検出技術のとして、φ20μmの欠陥検出が可能となるように、リニアアレイプローブからの 送信方法をこれまでの電子収束ではなく、同時送受波とディジタル信号処理を用いてパラレル受波ニードルビーム超音波装置の紹介、ドライ超音波映像装置の今後について講演いただきました。


 その後、敷地内の各施設へとバス移動し、巨大な高温衝撃風洞や極低温インデューサ試験施設、一般展示室を見学させていただきました。高温衝撃風洞では、大気圏突入時の実験シミュレーション時のスケールダウンによる発生熱量、衝撃波の実現のために、こうした設備が必要であり、唯一オブジェクトを自然落下させて実験が可能であることなどを説明いただきました。

 一般展示では、実際に爆発事故により破壊されたエンジンや燃焼系の紹介など、貴重な展示物を間近に見る事ができました。他にも構想中のラムダジェットエンジン搭載のシャトルなども見学することができ、少年時代抱いていた宇宙への夢をひと時思い出すことができた一日でした。

(文責:仙台高等専門学校 矢島 邦昭)

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2010年10月15日

平成22年度 見学会・講演会 開催報告(2010年 10月 15日)

 平成22年10月15日(金)、日本非破壊検査協会東北支部はダイカストの総合メーカーである岩機ダイカスト工業株式会社の見学会を開催しました。参加者は19名、仙台駅前に集合し、準備されたバスにて第1目的地:岩機ダイカスト工業株式会社 宮の脇工場に向かいました。高速にて40分の旅の後、予定通り到着、工場関係者の出向かいを受け、2班に分かれ工場見学を行いました。


 宮の脇工場は最新技術のダイカスト工場で、小型・複雑形状の金属粉末射出形成品モルダロイ(MIM)を生産する工場でした。主力製品は時計部品や自動車部品など、複雑な形状を持つ数cmの小さな製品で、見学者は想定していたダイカスト製品イメージとの違いに驚いていました。特にピンセット、及び拡大鏡を使用しての作業は想定外でした。
 次に、再びバスに乗り本社工場へと移動し、再度関係者の出向かいを受け、同社会議室にて専務より会社の設立逸話及び経営者の意気込み等について説明を受け、今度は3班に分かれての工場見学となりました。
見学はアルミダイカスト生産ラインに沿って説明を聞きながら原料の溶融からダイカスト整形、目視検査やX線による検査、仕上げと順を追っての見学でした。

 ダイカストの総合マーカーとして、ダイカストに関するすべての工程を自社内で行う一貫生産体制を構築している会社として、ダイカストに使用する金型の製作工程も見学させていただきました。最後に新商品開発、金型製作設計及び顧客依頼の商品製作設計等の見学説明を受け、見学者全員が感銘を受けておりました。


栃沢氏
 工場見学を終えた後は、会議室において岩機ダイカスト工業株式会社の社員の方々の参加も頂き、2件の講演発表を行いました。
 1件目の発表は栃沢 洋光氏(エクスロン・インターナショナル株式会社)により「X線CTによる鋳造欠陥の非破壊検査について」の講演をいただきました。3次元の動画によるCT画像の紹介等、最先端の工業用X線CT検査システムの紹介もありました。


秋間氏 2件目の発表は若き研究者、秋間 和兵氏(仙台高等専門学校学生)により「複数センサを用いた透過超音波伝搬時間から流速値の可視化について」の講演をいただきました。この研究は、近年問題となっているゲリラ豪雨等による河川の増水による災害の防止、速やかな避難の連絡体制確立等に貢献出来る商品開発につながる講演でした。

 見学会及び講演会はスケジュール通りに無事終了し、その後は仙台駅近く、ビル30Fにある会場にて、夜景を楽しみながらの懇親会となりました。


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(文責:東日本検査(株) 佐々木 博)

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2008年09月27日

見学会・講演会 開催報告(2008年 9月 27日)

 東北支部は平成20年9月26日に恒例の見学会・講演会を行った。若干の小雨がちらつくあいにくの天候ではあったが、17名の会員の参加の下、見学させていただくと共に、同社会議室をお借りし、講演会を行った。

 見学に先立ち、沖田 和彦氏よりDVD上映を交えた同社の概要説明をいただいた。東北特殊鋼は1937年に東北大学 本多 光太郎博士の産学連携の思想に共感して設立されたとのことであり、以降今日まで、東北大学および同金属材料研究所等と活発な研究開発を進めている。昨今、盛んになってきた産学連携を今から70年も前から実践してこられたとは驚きである。なお、現在の主力製品はエンジンバルブ用耐熱鋼、および電磁ステンレス鋼であり、いずれも国内トップシェアとのことである。


tokushukou1.JPG 工場見学では、鋼材、溶鍛、試験、精密加工、冷鍛および熱処理工場の全てを大変興味深く見学させていただいた。自動化が大いに進められており、中でも製造された素材が立体的に自動収納、保管され、必要時に迅速に取り出せる仕組み等、効率的な生産ラインは圧巻であった。生産ラインには渦流探傷および超音波探傷が組み込まれており、鉄鋼産業の生産ラインにおいても大いに非破壊検査が活躍していることに参加者一同大いに興味を示していた。また、同社は磁気応用製品を独自に開発しており、軟磁性材料の保磁力を計測する自社製のHCメーターにより素材の品質保証をされている点に、製造現場における非破壊検査・評価の重要性を再認識した次第である。


 見学に引き続き、2件の講演があった。1件目は坂 真澄氏(日本非破壊検査協会会長、東北大学教授)であり「安心を得る非破壊検査」と題した講演をいただいた。同講演は先に9週に亘り日刊工業新聞で連載(平成20年7月23日〜9月17日の毎週水曜日)された記事の第一回目(総論)を基になされ、近代非破壊検査の幕開けや国内外の非破壊検査業界の現状等、大変興味深いものであった。また講演の途中に中居倫夫氏(宮城県産業技術総合センター)が飛び入りでX線発見のエピソードを話される場面もあり、会場を大いに沸かせた。

 2件目は山田 龍三氏(日本非破壊検査協会中部支部長、大同特殊鋼株式会社 計測・制御システム研究室長)に「特殊鋼製造プロセスでの非破壊検査の概要」と題した講演をいただいた。大同特殊鋼殿で現在活躍している検査技術、および将来に向けた最新の検査技術についてのご講演は大変興味深いものであった。また、中部支部の活発な活動状況についても話題提供いただき、支部活動について意見交換を行う等、大いに貴重な場となった。
 見学を快くお引き受けいただき,また講演会場のご提供まで賜った東北特殊鋼株式会社殿,並びに貴重なご講演を賜った坂 真澄氏、山田 龍三氏の両氏には心より厚く御礼申し上げます。

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 見学会・講演会に引き続き、とんとんの丘もちぶた館にて宮城県の秋の風物詩である芋煮を食しながらの懇親会を行った。島田 平八 東北大名誉教授の乾杯の音頭で始まった懇親会は終始和やかで、大いに盛り上がった。
 話題の一つは本年11月5〜7日に東北歴史博物館(宮城県多賀城市)で開催される日本非破壊検査協会秋季講演大会であった。当支部が発足して初めての全国大会を東北の地で開催することもあり、現在、当支部の一番の関心事となっている。秋季講演大会では、最近の「脳トレ」ブームの火付け役でもある川島 隆太氏(東北大学加齢医学研究所教授)に「脳を鍛える」と題した特別講演をお願いし、大いに興味深い大会となるよう本部と連携して準備を進めているところであります。
 仙台で開催の秋季講演大会にて会員の皆様とお会いできますことを支部会員一同、心待ちにしております。

(文責:東北大学大学院工学研究科 燈明泰成)

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