2015年11月20日

見学会・講演会 開催報告(2015年10月22日)

 Oumt.jpg平成27年10月22日(木)、東北支部では恒例の見学会・講演会を開催しました。
 今回の見学会場になったのは、山形県山形市にある東北芸術工科大学です。この大学は、山形市街を見下ろす高台に位置した芸術・デザイン系の大学です。
 見学会では、この大学の「文化財保存修復研究センター」を見学しました。参加者は25 名で、昼過ぎに仙台駅のバスロータリーを出発し、紅葉で色づく奥羽山脈を越えて山形市内の見学会場に向かいました。

 東北芸術工科大学は、東北の地にしっかりと軸足を置き、芸術とデザインの力で現代社会の抱える様々な課題を解決できる人材育成を理念にした、芸術学部とデザイン工学部を有した大学です。大学本館の前には、池に浮かんだ能舞台があり、東北の伝統と文化に根ざした芸術大学の風情を感じさせるデザインの建屋でした。見学会では、本学の「文化財保存修復研究センター」を見学しました。
 
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 文化財保存修復研究センターは,本学のユニークな研究センターであり、絵画(西洋・東洋)、仏像、彫刻、古文書などの修復を研究するセンターです。研究と同時に、全国の美術館や文化財を保有する社寺、博物館から実際の修復依頼を受け、修復を行っているそうです。学校では学生さんに、実際の修復作業を体験させることで、学芸員や保存修復の技術者になるための知識と経験を与える教育を行っているということでした。見学会でも、東日本大震災で海水に浸かって傷んだ古文書の修復や色あせて傷んだ仏像、社寺の天井画などの修復作業を行っているのを間近に見ることができました。
 
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 この文化財修復の際に、仏像の内部構造や絵画の重ね描きや下地の状況をX 線で観察したり、絵具の顔料と布や紙の材質を蛍光X 線装置で分析したりと様々な非破壊検査技術が活用されている現場を見学させていただきました。

profsaka.jpg 見学会の最後に、東北大学大学院工学研究科の坂 眞澄先生からご講演をいただきました。講演題目は「機械と構造物の強さと検査における体験」です。講演では社会の安全に対する非破壊検査の重要性について、長年にわたる先生のご研究を基に経験やエピソードを交えながらお話しいただきました。

 本報告の最後に、見学会を受け入れていただいた東北芸術工科大学の皆様、長時間にわたりご説明くださった米村先生、修復作業や学生実習の最中でありながら、見学者の質問に丁寧にご対応いただいた杉山先生、中右先生に感謝の意をお伝えして締めくくりとさせていただきます。

(文責:宮城県産業技術総合センター 中居 倫夫)
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2015年06月19日

東北支部 初の浸透探傷(PTL2)実技講習会を開催(2015年6月10日)

 浸透探傷試験(PT)と言えば、超音波探傷(UT)と並ぶ受験者数の多さから、東北でも実技講習会を開催してほしいとのご要望が1番多く(超音波は既に開催しているので)寄せられていた部門です。
 とは言え、手軽な超音波(開催準備の観点からみれば、ですけど)とは必要な設備からしてだいぶ違うので、開催可能な会場が見つからず、これまで東北地方の受験者の方々は、東京や名古屋まで勉強に行っていただいていました。
 そんな中、いつものセンターの別室をお借りして、今回、東北支部で初めてのPTL2実技講習会を開催する事が出来ました。

 いつも超音波の講習会をしている会場からは遠く離れた別棟の、平時は3Dプリンターで試作品を作成したり、塗装したりしている造形室というお部屋が会場となります。
 北海道からお越しいただいた谷村先生も、前日に会場入りして準備から参加です。超音波の講師もお借りして、あーでもないこーでもないと悩みながら、汗だくになりつつ4時間かけて設営完了しました。あぁ、設営前の写真を撮り忘れた事、返す返すも残念です・・・!

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 そして初の受講生は、今回10名。仙台近郊をはじめ、福島や遠くは青森からも参加して下さいました。
ほとんどの方が今月二次試験を控えていることもあり、皆さん真剣です。・・・当たり前ですが。
以下、受講生の方のコメントを、いくつか抜粋して載せてみます。

「仕事では使わないので、実際に探傷してみる事が出来てよかった。本番への自信がついた。」

「少人数なので、気軽に質問できる雰囲気がいい。」

「試験直前の講習会で、とても助かる。このまま当日まで忘れずにいられれば、受かる気がする!」

だいぶ自信がついた様子ですね。「これだけできていれば大丈夫!」と講師のお墨付きも出ていました。

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 やはり試験と同じ条件でやった事がある、というのは、技術面でも精神面でもとても有益なものかと思います。
 次の秋期試験に向けても、9月5-6日に学科(一次試験対策)講習、そして11月28-29日に実技(二次試験対策)講習を開催しますので、どうぞ皆様奮ってご参加くださいね。
 あ、でも定員数にかなり限りがあるので、お申し込みはお早めに! 開催案内は準備ができ次第、東北支部HP(jsndi-tohoku.jp)に掲載いたしますので、時々見に来ていただけると嬉しいです。

 最後に、会場をお借りしたセンターはもちろん、必要備品等をお貸し下さった中部支部さんや栄進化学さんにもこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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2015年06月01日

平成27年度 創立30周年記念式典・支部会・講演会の開催報告(2015年4月17日)

 去る平成27年4月17日(金),東北支部 創立30周年記念式典,支部会・講演会が行われました。
 東北支部は,東北非破壊検査研究会から始まり,30周年となります。今年は,これを記念した式典を開催しました。恒例となっている学術講演会と支部会に併せて,創立30周年記念式典と祝賀会が仙台サンプラザを会場にして行われました。

 学術講演会は,次世代を担う若手会員の育成と,非破壊検査技術の情報交換を進め,更なる業界の活性化を図る目的で行われています。今回は,東北地域の大学に所属する若手研究者と地方公設試の研究者から6件の講演が行われました。学術講演では,電磁界を利用した非破壊検査,音響を使ったコンクリート内部の3次元可視化など,東北で行われている最先端の研究成果が紹介され,熱心な討論が行われました。

 支部会では,恒例の事業報告,決算報告などの他に,2名の方に奨励賞が授与されました。奨励賞とは,今後の活躍が期待される若手の技術者と研究者に授与されるものであり,関西エックス線(株)仙台営業所の五十嵐 賢一氏と,学術講演を行った東北大学の田島 直樹氏が受賞されました。受賞者の方々のますますのご活躍を祈念いたします。
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 その後の記念式典には,非破壊検査関連分野で活躍しておられる多くの研究者,技術者,学生の皆様がご参加くださいました。
 式典では,実行委員長である東北大学 坂 眞澄先生の挨拶の後,(一社)日本溶接協会会長の粉川 博之先生,宮城県溶接協会事務局長の石割 正様から御祝辞をいただきました。

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 更に,東北支部の発展に寄与した功績から,2名の方に功労者表彰が授与されました。受賞者は,東北支部の前身である,東北非破壊検査研究会の設立当初から,会の運営や非破壊検査の技術指導に携わってきた,東日本検査(株)の佐々木 博氏,(株)仙都計器の高橋 晴義氏でした。この功労者表彰は,東北支部の最高の賞である島田賞として贈られました。
 島田賞は,東北非破壊検査研究会を設立した故島田 平八先生にちなんで設立された賞であり,記念すべき今年の受賞者として選ばれた2名の方は,島田先生とともに東北支部を支えてきた月日を偲ぶ受賞者として,出席者の皆様から祝福を受けていました。

 この後,記念講演として,東北大学の三原 毅先生から「東北支部 黎明期からの歩み」と題した講演が行われました。三原先生は,支部の前身である東北非破壊検査研究会に発足当初から携わっており,設立から現在まで30年間の流れを,様々な思い出と多くの写真を交えながらご紹介くださいました。

 祝賀会では,日本非破壊検査協会 緒方 隆昌副会長から御祝辞を頂き,横野 泰和前会長の乾杯の後,和やかに行われました。
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 功労者表彰を受けられた2名の方のスピーチや,東北支部の活動を紹介したスライド上映,そして,日本非破壊検査協会 本部からいただいた記念品の紹介が行われました。この記念品は,東北支部の希望するものを贈りたいという本部のご厚意に基づき,検討した結果,東北支部の事務所に掲げる看板を記念品としていただくことになりました。祝賀会では,この看板設置までのエピソードをスライドにして紹介させていただきました。

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 本記事の最後に,前身の東北非破壊検査研究会から現在まで,日本非破壊検査協会 東北支部の30年間を支えてきてくださった多くの皆様に感謝の意をお伝えして締めくくりとさせていただきます。

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(文責:宮城県産業技術総合センター 中居 倫夫)
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