2016年05月20日

平成28年度 支部会・講演会 開催報告(2016年4月22日)

 東北支部(支部長 燈明泰成・東北大学)は平成28年4月22日(金)に、仙台市青葉区のエル・パーク仙台にて産学官より45 名の参加者と共に「第4 回 支部会・講演会」を開催しました。

 一般講演は中居倫夫幹事が座長となり行われました。はじめに池ヶ谷靖氏((株)ジャスト)より「既存鉄骨溶接部の調査へのフェーズドアレイUT の適用」と題した発表が行われ、フェーズドアレイの溶接欠陥の高さ測定の実構造への適用例等を交え説明がなされました。その後、寺島 脩氏(東北大学)より「音波の反射係数の周波数依存性を利用した水温測定の検討」、片桐拓也氏(東北大学)より「マイクロ波を用いた配管内軸方向割れ探傷のためのTE モード発振入射部構造の検討」、中島和洋氏(東北大学)より「渦電流試験法を用いたロケッ
トエンジン燃焼室銅合金における亀裂サイジングのための信号処理法の検討」、水科拓己氏(弘前大学)より「折れ曲がり形状を有する微細電子配線の損傷しきい電流密度の評価」、小原良和氏(東北大学)より「表面波フェーズドアレイを用いた表面欠陥の広範囲映像化」と、合計6 件の研究発表がなされ、いずれも興味深い内容で活発な討論が行われました。

 支部会は三原 毅幹事の司会で行われました。はじめに燈明支部長から、「熊本県の地震での犠牲者に哀悼の意を示し、被災された方の安全・安心をお祈り申し上げます。我々も東日本大震災の時は幹事の方が被災するなど支部存続が危ぶまれましたが、昨年はお蔭様で30 周年を迎える事が出来、さらに今年はたくさんの方に参加して頂き、震災以前よりも活発になってきました。本年度もよろしくお願いしたい」との挨拶がありました。

その後表彰、議題、役員紹介が行われました。表彰では高橋晴義選考委員長((株)仙都計器)から表彰者の推薦説明があり、島田賞に今年の2月にご逝去されました故松田 輝雄氏(正和工業(株))が受賞されました。島田賞は東北地方において、非破壊検査に関する学問・学術または技術に顕著な功績があった会員が表彰されるもので、日本非破壊検査協会・元会長 故島田 平八氏(東北大学名誉教授)によって創設されたものです。
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 奨励賞には一般講演者から選ばれた中島 和洋氏(東北大学)が表彰されました。また、幹事就任から25 年間、講習会の講師として活躍され昨年度で講師を退任された渡辺 稔先生(東北職業能力開発大学校)に感謝状が送られました。
続いて議題に移り、燈明支部長より平成27 年度事業報告・決算報告,平成28 年度事業計画・予算について説明がされ、会場での異議がなく了解を頂きました。最後に燈明支部長より平成28 年度の役員紹介がなされ、本年度も活発に活動する事を確認しました。

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 同時に会場内では、宮城県産業技術総合センターにて新規導入された東芝電力検査サービス(株)の3D 超音波検査装置の機器展示が行われており、講演内容ともリンクした装置の実演が参加者の興味を引いていました。
 
 
 
 
 特別講演は燈明支部長が座長となり行われ、東北大学の祖山 均教授より「機械的表面改質による表面力学設計と非破壊評価−泡で金属をたたいて強くする−」のテーマでご講演を頂きました。機械的表面改質による力学的諸特性の向上に期待できるキャビテーション(気泡)によるキャビテーションピーニングの内容説明や、実際の実用例なども紹介があり、スプーンなどの試験片を見ながら、分かりやすく解説して頂きました。多くの業界に応用されており、身近であり大変興味深く聞かせて頂きました。
  
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 続く懇親会は大塚亮裕幹事の司会進行で行われました。乾杯の音頭を高野康博氏((資)高野)で始まり、業界の違いを超え意見交換を行い、楽しく和やかに有意義な時間を過ごす事が出来ました。

(文責:東北鉄骨橋梁(株) 高橋 順一)


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2015年11月20日

平成27年度 見学会・講演会 開催報告(2015年10月22日)

 Oumt.jpg平成27年10月22日(木)、東北支部では恒例の見学会・講演会を開催しました。
 今回の見学会場になったのは、山形県山形市にある東北芸術工科大学です。この大学は、山形市街を見下ろす高台に位置した芸術・デザイン系の大学です。
 見学会では、この大学の「文化財保存修復研究センター」を見学しました。参加者は25 名で、昼過ぎに仙台駅のバスロータリーを出発し、紅葉で色づく奥羽山脈を越えて山形市内の見学会場に向かいました。

 東北芸術工科大学は、東北の地にしっかりと軸足を置き、芸術とデザインの力で現代社会の抱える様々な課題を解決できる人材育成を理念にした、芸術学部とデザイン工学部を有した大学です。大学本館の前には、池に浮かんだ能舞台があり、東北の伝統と文化に根ざした芸術大学の風情を感じさせるデザインの建屋でした。見学会では、本学の「文化財保存修復研究センター」を見学しました。
 
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 文化財保存修復研究センターは,本学のユニークな研究センターであり、絵画(西洋・東洋)、仏像、彫刻、古文書などの修復を研究するセンターです。研究と同時に、全国の美術館や文化財を保有する社寺、博物館から実際の修復依頼を受け、修復を行っているそうです。学校では学生さんに、実際の修復作業を体験させることで、学芸員や保存修復の技術者になるための知識と経験を与える教育を行っているということでした。見学会でも、東日本大震災で海水に浸かって傷んだ古文書の修復や色あせて傷んだ仏像、社寺の天井画などの修復作業を行っているのを間近に見ることができました。
 
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 この文化財修復の際に、仏像の内部構造や絵画の重ね描きや下地の状況をX 線で観察したり、絵具の顔料と布や紙の材質を蛍光X 線装置で分析したりと様々な非破壊検査技術が活用されている現場を見学させていただきました。

profsaka.jpg 見学会の最後に、東北大学大学院工学研究科の坂 眞澄先生からご講演をいただきました。講演題目は「機械と構造物の強さと検査における体験」です。講演では社会の安全に対する非破壊検査の重要性について、長年にわたる先生のご研究を基に経験やエピソードを交えながらお話しいただきました。

 本報告の最後に、見学会を受け入れていただいた東北芸術工科大学の皆様、長時間にわたりご説明くださった米村先生、修復作業や学生実習の最中でありながら、見学者の質問に丁寧にご対応いただいた杉山先生、中右先生に感謝の意をお伝えして締めくくりとさせていただきます。

(文責:宮城県産業技術総合センター 中居 倫夫)
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2015年06月19日

東北支部 初の浸透探傷(PTL2)実技講習会を開催(2015年6月10日)

 浸透探傷試験(PT)と言えば、超音波探傷(UT)と並ぶ受験者数の多さから、東北でも実技講習会を開催してほしいとのご要望が1番多く(超音波は既に開催しているので)寄せられていた部門です。
 とは言え、手軽な超音波(開催準備の観点からみれば、ですけど)とは必要な設備からしてだいぶ違うので、開催可能な会場が見つからず、これまで東北地方の受験者の方々は、東京や名古屋まで勉強に行っていただいていました。
 そんな中、いつものセンターの別室をお借りして、今回、東北支部で初めてのPTL2実技講習会を開催する事が出来ました。

 いつも超音波の講習会をしている会場からは遠く離れた別棟の、平時は3Dプリンターで試作品を作成したり、塗装したりしている造形室というお部屋が会場となります。
 北海道からお越しいただいた谷村先生も、前日に会場入りして準備から参加です。超音波の講師もお借りして、あーでもないこーでもないと悩みながら、汗だくになりつつ4時間かけて設営完了しました。あぁ、設営前の写真を撮り忘れた事、返す返すも残念です・・・!

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 そして初の受講生は、今回10名。仙台近郊をはじめ、福島や遠くは青森からも参加して下さいました。
ほとんどの方が今月二次試験を控えていることもあり、皆さん真剣です。・・・当たり前ですが。
以下、受講生の方のコメントを、いくつか抜粋して載せてみます。

「仕事では使わないので、実際に探傷してみる事が出来てよかった。本番への自信がついた。」

「少人数なので、気軽に質問できる雰囲気がいい。」

「試験直前の講習会で、とても助かる。このまま当日まで忘れずにいられれば、受かる気がする!」

だいぶ自信がついた様子ですね。「これだけできていれば大丈夫!」と講師のお墨付きも出ていました。

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 やはり試験と同じ条件でやった事がある、というのは、技術面でも精神面でもとても有益なものかと思います。
 次の秋期試験に向けても、9月5-6日に学科(一次試験対策)講習、そして11月28-29日に実技(二次試験対策)講習を開催しますので、どうぞ皆様奮ってご参加くださいね。
 あ、でも定員数にかなり限りがあるので、お申し込みはお早めに! 開催案内は準備ができ次第、東北支部HP(jsndi-tohoku.jp)に掲載いたしますので、時々見に来ていただけると嬉しいです。

 最後に、会場をお借りしたセンターはもちろん、必要備品等をお貸し下さった中部支部さんや栄進化学さんにもこの場をお借りしてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

(文責:東北支部 星)
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