日本非破壊検査協会東北支部(支部長 木村 武美・溶接検査且ミ長)は、3月2日(金)仙台市青葉区の仙台市戦災復興記念館で、「臨時総会・説明会・講演会」を開催いたしました。
木村 支部長から開会の挨拶があり、その後、表彰が行われました。佐々木 博 選考委員長(東日本検査且ミ長)から表彰者の推薦説明があり、島田賞に山口 道雄 氏(㈶山形県産業技術振興機構)が表彰されました。本賞は、東北地方において、非破壊検査に関する学問・学術または、技術に特に顕著な功績があった会員に表彰されるもので、日本非破壊検査協会・元会長 島田 平八 氏(東北大学名誉教授)によって創設されたものです。
また、若手会員を対象として、非破壊検査関係に他の模範となる活動と今後の非破壊検査技術の普及と振興に貢献することが大いに期待される会員に贈られる奨励賞には、細谷地 直也 氏(東北金属検査梶jに授与されました。
特別功績賞には、矢島 邦昭 氏(仙台高等専門学校)が表彰されました。矢島氏は、特に小中学生らを対象として仙台市で開催した非破壊検査のイベント「ノンディの世界」にて、独特のアイデアと活動にて多大なる貢献をし、イベントを成功に導き、その素晴らしい企画力と貢献度に対し特別功績賞が授与されたものです。
臨時総会では、松田 輝夫 幹事(正和工業轄H場長)が、議長を務め議事を進めました。支部長から、事業報告、決算報告ならびに平成24年度事業計画(案)、予算(案)の提案説明がされました。議案について審議され、満場一致で可決されました。平成24年度に向けて、さらに活発に活動されることを出席者一同確認しました。
説明会においては、一般社団法人化に向けての本部の考え方や今後の進め方について、竹中 庶務理事から説明がなされました。
講演会では、島田賞を受賞された山口 道雄 氏が「非破壊検査とともに37年」として、非破壊検査と溶接技術の取組みのいきさつと活動の取組みの苦労、目標の設定及び目標の設定のためのスキルアップ、自分自身の取組みだけでなく、東北地区全般での活動及び山形県超音波探傷技術研究会の発足と年間活動の様子等について話してくれました。
特別講演は、福島大学の小沢 善仁 教授が「福島大学における福島第一原子力発電所事故後の取組みと先端複合材料システムの開発研究について」のテーマで、東日本大震災の影響を受けて、福島大学では東日本災害総合支援ポロジェクトを立ち上げており、現時点における、農業と食の安全及び風評被害について研究した成果を報告され、併せて福島の元気な農業を復活させ、さらに次世代に向けた農業創造の必要性について話されました。
同じく福島大学の高原 円 准教授が「小児の睡眠時間歯ぎしりに影響するストレス要因に関する研究」のテーマについてお話しいただきました。各々の大変興味深いご講演に、その後は閉会時間となるまで活発な質疑応答がなされました。
(東北支部幹事・渡辺 稔)